2006年10月9日、久しぶりに原田神社の秋祭りを見に行った。これまでにも所用で岡町に立ち寄ったときに、たまたま祭りの行事に出くわして見る機会もあったが、わざわざ祭りを見るために原田神社まで来たのは子供の頃以来だから、かれこれ47・8年ぶりのことになるだろう。 しかも、それぞれ地域の氏子の神輿の宮入や、「獅子追い神事」まで見るのは初めてのことだった。 日もとっぷりと暮れ、神社境内の夜店に明かりが煌々と灯ると、懐かしい子供の頃が蘇える。 昔は神輿や太鼓といえば、大勢の若者達の力で担ぎ上げる姿が見物であったが、今や車輪の付いただんじりを綱で曳く形態が多くなって少し寂しい気もする。やはり、地域によっては若者の数が減って、そうした力技が発揮できない環境になってきたのだろう。 とは言うものの、祭りの雰囲気は昔と変わらず、こうした行事が長く続くことは素晴らしいことだ。 さらに、この祭りを見るためによその地域から見に来たのは私だけではなかった。帰りの商店街でばったり出会った、昔勝部に住んでいた人も『わざわざ見に来た』とのこと。 |
薄暮の中阪急電車の高架下で出番を待つ岡町のだんじり。夜になると提灯の上に取り付けられた電飾があざやかに光り輝く。(写真下) |
宮入に向けて商店街の中、勝部のだんじりを誘導する幼馴染の辻田さんは孫同伴(写真下) |
すっかり暗くなった境内には夜店の明かりが煌々光る。日頃閑散とした境内に人が集まりだす。 |
この日一番に宮入りしたのは勝部のだんじり。東の大鳥居から正面の本殿に向けて進む。 |
走井の神輿は担いで宮入りする本格的な布団太鼓。 |
綱で曳くだんじりに比べ、担いで移動する神輿は勇壮で迫力がある。ただ神輿の最上段で囃す姿は昔には無かった。岸和田のだんじりの影響か。 |
続々と宮入りする各地域氏子の神輿。この日宮入りしたのは勝部、走井、山之上、岡山、桜塚、上津島、原田、南桜塚、岡町の9台。 |
下の写真は地元桜塚の「ギャル神輿」、これも時代の流れか・・・。 |
一番の宮入が終わって、あとから入ってくる各地域の神輿を待つ間、リラックスした表情で集合した勝部だんじりの曳き手の顔ぶれ。昔の太鼓の担ぎ手だった青年団と比較すれば、その平均年齢はかなり高い。 |
子供たちにとって”お祭り”は楽しいイベント。これは昔も今も変わらない。ただカメラの前での「Vサイン」は昔は無かった。 |
だんじリの曳き手の中に懐かしい幼馴染の姿を見つけた。 |
全ての神輿が宮入したあとの午後八時過ぎから、「獅子追い神事」が始まる。篝火の明かりの中で獅子が舞う。あまりの大勢の人だかりで、近づくことも出来ない。(写真上下) |
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